見たものを完璧に描く人:スティーヴン・ウィルシャー

趣味・創作

すえもりブックスWEB

スティーヴン・ウィルシャーさんは、英国生まれの19歳の画家である。作業の仕方が変わっている。まず描く対象をぼーっと眺める。あとは記憶を頼りに一気にかきあげることができる。
建物を描いた作品が多い。その精密さには驚かされる。三歳で自閉症と診断され、いまも、人と視線を合わせることはほとんどない。自分から会話をしかけることも、まずないそうだ。英国では個展が開かれ、画集は美術書の棚に並ぶ。

ずいぶん前にテレビで見たと思ったら、彼はもう子供ではなくて、おじさんになっていた(笑)。でも、彼の能力は何も変わっていなかった。というより、少年の頃と現在でも同じだ。つまり少年時代に彼の眼は完成されていたと言うことだろうね。それだけ、彼の眼で見たものを再現する能力は、本当に精密だ。

一度見て、覚えた景色を本物と寸分違わず再現して絵にする能力だ。

頭の中にキャンバスがあって、そこに写真がフィルムに、印画紙に景色が写し取られるように脳の中にイメージを忠実に記憶しているという感じ。
そんな彼のたぐいまれな才能を本に残したものがこれだ。是非、買ってみてみたい一品です。